サラリーマンというのは面白い仕事である。
自分が何かをやろうとする場合、事前であれ事後であれ上司に許可あるいは承認を得なければいけない。
それは決して面倒なことではなく、責任の所在を定めるためのものである。
極端な話、部下が失敗してもそれを許可なり承認なりした上司の責任なのである。
実は前職の営業マン時代、無許可で見積書を出し受注までしたことがあるがここでは省く。
さて、今世の中を騒がせているインボイス制度、俺の勤め先も無縁ではい。
毎週ミーティングを重ね、これはどうする、あれはどうしたらいいと議論している。
地方拠点の俺としては本社の経理部の承認が必要なのである。
が、そこは俺もアラフォーサラリーマン。根回しも決して苦手ではない。
そういうわけで先日のミーティング、バキバキに根回しをして臨んだ。
後は本番で
「このやり方で問題ないですよね?」
と言い、根回し相手が
「事前にご連絡頂いた件ですよね。確認しております。これで結構です。」
と言えば終わる。
が、終わらなかった。
根回し相手の上司、つまり先方の親分が逆ギレした。
一応、自分も本社の経理部にいた身として言ってることは分からんでもないのだが、
言葉遣い等全てが悪手だった。この人が失言するのはこれで2回目である。
さらに、こちらの上司もキレた。当然である。
先方の言い分は悪い方向に要約すると
「貴様らのやってる事なんか知るか。俺に訊いてくんな。」
である。悪い方向に要約すれば、だが。とはいえ状況的にそう受け止められた。
かくして俺の根回しは無となり、「まあまあ、私の説明不足ですから。」と仲裁する羽目になってしまった。
因みに、こちらの上司から「サラリーマン人生は長いんだから、キレないように。」と注意されていたのが俺だったりする。
まあ、心にもないことを即座に言えるあたり、成長したのだろう。
次回以降はより広範囲の根回しが必要だ。やっぱりサラリーマンは面倒くさいわ。
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